レンジフードの油汚れは誰の負担になるのか
賃貸物件のキッチンでとくに汚れが目立ちやすいのが、コンロまわりとレンジフード(換気扇)です。退去時にこの油汚れのクリーニング費用を誰が負担するのかは、エアコンと同様に「通常の使用による汚れかどうか」がひとつの判断軸になります。
国土交通省の原状回復ガイドラインの考え方に沿うと、通常の調理によって自然に付着する油汚れやフィルターのくすみは、経年劣化・通常損耗として基本的に貸主(オーナー)負担とされることが多く、退去時に一律で入居者へクリーニング代を請求できるわけではありません。一方で、長期間まったく掃除をせず、油が固着して焦げ付いたり、フィルターの目詰まりを放置して換気扇本体の故障につながったような場合は、通常の使用を超えた損耗として、入居者側の負担と判断される可能性があります。
契約時の特約とチェックのタイミング
キッチンについても、契約書に「退去時のクリーニング費用は借主負担」といった特約が付いていることがあります。特約の有効性は内容の明確さによって左右されるため、入居時に特約の有無と内容を確認しておくことが、退去時のトラブルを避ける第一歩になります。
オーナー・管理会社の立場では、入居時にキッチンの状態を写真で記録しておく、退去時の立ち会いで油汚れの程度を客観的に確認する、といった対応が費用負担をめぐる認識のズレを減らします。すまちょくでは施工前後の写真での完了報告に対応しており、次の入居者への引き渡し前にどの程度改善したかを記録として残すことができます。
レンジフード内部の汚れは自分では落としにくい
フィルター表面の油はねであれば日常的な拭き掃除で対応できますが、レンジフード内部のシロッコファンや周辺の油汚れは分解を伴う作業になるため、入居者・オーナーどちらの立場であっても自分で完全に落とすのは難しいのが実情です。退去前・入居前のタイミングでプロのクリーニングを入れておくことで、原状回復をめぐる争いを未然に防ぎやすくなります。
費用負担に迷ったときの進め方
負担割合の判断に迷う場合は、まず管理会社や仲介会社に契約内容とガイドラインの考え方を確認することが基本です。そのうえで、クリーニング自体はどちらが依頼する場合でも進められるため、無料見積りフォームやLINEでの写真送付から、キッチン・レンジフードの汚れ具合に応じた概算を確認してみてください。キッチン・レンジフードクリーニングの料金は16,500円〜で、複数戸をまとめて依頼したいオーナー・管理会社の方は、定期対応や鍵預かりも含めてご相談いただけます。
入居時・退去時の記録が交渉を左右する
キッチンの油汚れをめぐる負担交渉では、入居時にどの程度の状態だったかを示せるかどうかが大きく影響します。入居時にレンジフードやコンロまわりの写真を撮っておく習慣がない場合、退去時になって「元々汚れていた」のか「入居中に付いた汚れ」なのかを判断する材料が乏しくなり、話し合いが長引きやすくなります。
管理会社・オーナー側は、入居者が入れ替わるたびに簡単な写真記録を残しておくだけでも、次回以降の原状回復交渉がスムーズになります。入居者側も、気になる汚れやキズがあれば入居直後に管理会社へ報告しておくと、退去時に自分の責任ではないことを説明しやすくなります。
まとめ
キッチンの油汚れも、通常の調理による汚れなのか、明らかな手入れ不足による汚損なのかで負担の考え方が変わります。写真での記録や早めの相談を習慣にしておくことが、退去時のトラブルを減らす一番の近道です。負担が決まらない段階でも、クリーニング自体の見積り相談は進めておくことができます。
