長年同じ場所に置いていた冷蔵庫を退去前に動かしたら、床にくっきりとしたへこみや跡、裏側の壁に黒ずみやサビのような汚れを見つけて驚いた、という声は少なくありません。「これは自分の負担になるのか」と不安になる方も多いポイントです。
冷蔵庫の下・裏でよく見つかる3つの跡
冷蔵庫はキッチン家電の中でも重量があり、長期間同じ位置に置き続けるため、床や壁に独特の跡が残りやすい家電です。
- 床のへこみ・圧迫跡 — 脚が当たっていた部分がフローリングやクッションフロアに沈み込む
- 壁の黒ずみ・熱変色 — 放熱による熱と壁の間の空気の対流不足で、ホコリが付着し変色する
- 裏側のサビ・水シミ — 結露水や製氷機能の水漏れが壁際に伝い、サビや黒ずみの原因になる
このうちどれが「経年劣化」で、どれが「借主の管理不足」に当たるのかは、汚れの種類によって考え方が変わります。
経年劣化と判断されやすいケース
国土交通省の原状回復ガイドラインの考え方に沿うと、通常の使い方をしていて避けようのない跡は貸主負担とされる傾向にあります。
- 家電の重さによる床のへこみ・設置跡
- 通気不足による壁の軽いホコリ変色
- 経年で自然に発生した程度の壁紙の色あせ
これらは「どのご家庭でも同じように起きる」性質のものなので、通常損耗の範囲として扱われやすい項目です。
借主負担に傾きやすいケース
一方で、次のような状態は「管理不足」「故意・過失」と判断され、借主負担になる可能性が高くなります。
- 水漏れやドレン詰まりを放置し、床材の腐食やカビにまで進行させてしまった
- 壁との隙間を掃除しないまま何年も放置し、ホコリと湿気でカビが根を張ってしまった
- 冷蔵庫を引きずって移動させ、床にキズや破損を作ってしまった
ポイントは「気づいた時点で対処していたか」です。水漏れやカビの初期サインを放置せず、早めに管理会社へ相談していたかどうかで、判定が変わるケースがあります。
退去前にできるセルフチェック
- 冷蔵庫を少し手前に引き出し、床と壁の状態を目視で確認する
- 壁側にカビやサビが見られる場合は、無理にこすらず写真を撮っておく
- 床のへこみは元に戻らないことが多いため、程度を写真で記録しておく
- 賃貸借契約書のクリーニング特約・原状回復条項を事前に確認しておく
写真は「入居中に気づいて放置しなかった」ことを示す材料にもなるため、気になる箇所は早めに記録しておくと安心です。
仙台の気候ならではの注意点
仙台は夏の蒸し暑さと冬の乾燥・暖房使用が両方ある地域です。冷蔵庫の裏側は年間を通じて熱がこもりやすく、壁との隙間にホコリが溜まると、夏場の湿気でカビが発生しやすくなります。半年に一度程度、冷蔵庫を少し引き出して裏側を確認する習慣があると、退去時に慌てずに済みます。
クリーニングで対応できる範囲・できない範囲
床や壁の表面についたホコリ汚れ・軽い黒ずみは、ハウスクリーニングでの清掃対応が可能なケースが多くあります。一方で、床材そのものの張り替えや壁紙の張り替えが必要なレベルの損傷は、クリーニングの範囲を超える原状回復工事の領域になります。
まずは無料見積りフォームから、汚れの状態をお知らせください。清掃でどこまで改善できるか、いただいた情報をもとに概算をお伝えします。オーナー・管理会社の方で複数戸をまとめて確認したい場合も、鍵預かりでの対応についてご相談いただけます。
冷蔵庫からの水漏れに気づいたときの初期対応
「床が濡れている」「製氷機能から水が垂れている」といったサインに気づいたら、そのままにせず早めの対応が原状回復の判定にも関わってきます。
- 使用中に床の濡れに気づいたら、まずタオルなどで水を拭き取り、庫内の霜取り・ドレンの詰まりがないか確認する
- 数日様子を見ても改善しない場合は、放置せずに早めに管理会社・大家さんへ報告する
- 床材が変色・膨張し始めている場合は、写真を撮って報告日時とあわせて記録しておく
「気づいていたのに黙っていた」状態が一番判定を悪くします。小さな異変でも早めに共有しておくことが、退去時のトラブル回避につながります。
退去が決まったら、いつから動き出す?
冷蔵庫まわりの状態確認は、退去日直前ではなく、引っ越し準備を始めるタイミングで一度済ませておくのがおすすめです。冷蔵庫を空にして搬出する前に床・壁の状態を確認しておけば、退去立ち会いで指摘されたときも落ち着いて説明でき、必要であれば早めにクリーニングの見積りを取ることもできます。空室期間を長引かせたくないオーナー・管理会社の方にとっても、退去前の状態共有はスムーズな引き渡しにつながります。
